⑤海外で働いてみたいかもしれない【生活編】
現地採用でそもそも生活やっていけんの?
ということで今回は香港での暮らしっぷりをまとめてみました。
先に結論を言うと、全くひもじい暮らしではないが、裕福ではない。といった感じです。
香港の駐在員生活コスト、世界2位に下落 – 香港ポスト | 香港日本語新聞
2017年のコンサルティング会社の調査によると香港の駐在コストは世界2位。
1位はシンガポール、東京は11位。
調査は200の項目でそれぞれの物価を集計しランク付けしたもの。
何と言ってもシンガポール、香港は ”家賃が高すぎる!”
これが全て駐在コストを押し上げる要因になっているのではと個人的には思います。
では家賃を含めた香港の月々の支出を大まかにみていきましょう。
1.家賃
当然ですが、住む環境によって金額は異なります。
また香港では日本ほど一人暮らしという概念がありません。というのも国土の狭い(東京23区くらい)香港は、日本のように大学で地方から東京に出て一人暮らし、というストーリーがそもそも成り立ちません。
大学も仕事も両親の家から通えます。しかもその方が経済的なので香港人のほとんどがいわゆる実家に住んでいます。
つまり一人暮らし向けのアパートは少ないです。
選択肢的にはルームシェア、1LDKくらいのマンションを借りるの2択です。
価格帯としてはこんな感じです。
ルームシェア: 5,000HKD~10,000HKD
マンション: 7,000HKD~15,000HKD
駐在員が住むようなマンション:15,000HKD~30,000HKD
私の周囲の現地採用の方は半々くらいでルームシェア、マンションで一人暮らしといった感じで、私はルームシェアしてます。
上でマンションと書きましたが、安いマンションは本当に見た目がひどく、トイレの便器の上にシャワーがあるといった日本人からは信じられないような環境で、こんなのに月日本円で10万以上も支払うのか、、と考えると馬鹿らしくなります。
*参考画像
シャワーのたびにトイレットペーパーびしょ濡れだろといつも思う..
その点ルームシェアは場所を選べば比較的安く、ジムプール付きの綺麗な新築マンションに住めます。
ちなみに住宅補助は支給していない企業が多いようすです。詳しく知りませんが。
2.食費
為替によって見え方は変わりますが、外食は東京より高い印象です。
外食は大体ローカル飲食店で40~50HKD、日本食とかに行くと60~100HKDくらいです。
ラーメン一杯80~90HKD。最近少し円高になりましたが、1HKD=14,5円で考えるとラーメン1杯に1000円平気で支払うということになります。
一方ローカル店は東京とそんなに絶対金額は変わりませんが、このレベルにこの金額を支払うのか、、とたまに悲しくなります。
「安いのに美味しい」が食べられるのは日本の素晴らしい所です。
香港は美味しい物を食べたければ高い金を払えといった価格設定な気がします。
僕は基本外食ですが、ローカル中心で生活していた時は月”4,000HKD~6,000HKD”くらいでした。
3.飲み代
飲みの選択肢としては大きく3つ。
1.香港のローカルレストラン
食事のため?の店でビールを飲んだり、好きな飲み物を持ち込んで楽しむことが多いです。多分100~200HKD/1人くらい
2.日式居酒屋
日本人が経営している、もしくは日本スタイルの居酒屋。
300~500HKD/1人くらいで高め
3.欧米スタイルのパブ、バー
日本では飲めない海外の生ビールが気軽に飲める。
300~500HKD/1人くらい
酒税が確か無いのでビールは結構安いです。あとローカル店なんかは持ち込みOKの店が多いです。持ち込み料200HKDとかかかったりしますが。
4.税金
香港は源泉徴収はありませんので、年末に一括で支払うスタイル。
約1ヶ月分の給与が税金として持っていかれると言われており、税金が払えず借金をする人も、それように少額ローンを提供している銀行も。
ダブルペイという給与体系を採用している企業が多く、12月に2ヶ月分の給与をもらうことができます。多くの人はこのダブルペイで税金を支払うようにしているようです。
5.その他
後は光熱費、インターネット等々ですが、ルームシェアなので家賃にインクルーシブです。こういう点もルームシェアのいい所ですね。
水道、電気、インターネットで多分1,000HKD~1,500HKDくらいですか、知りませんが。
後、病気の場合は選択肢として私立、公立があります。
私立は死ぬほど高いです。クリニックは1回300HKD~800HKDくらい。場所による。
公立は1日確か180HKDと決まっていて、どんな些細なけがだろうが、どんな重症で手術が必要になっても1日180HKD。
安っ! ただし死ぬほど並ぶ。ミニマム4時間。
会社によって医療保険有無や医療保険のカバー内容が異なるので、これは要チェックして方がいいです。
ちなみに僕のカンパニー保険は1回の診療で200HKDまではカバーしてくれますので、近くのクリニックで300HKD支払った場合、100HKDが個人の持出し分になります。
後面白いのが、鍼に対しても保険が効くので、病気じゃなくても鍼治療に保険を使っていってます。
なんとなく月最低”15,000KHD”給料もらっていれば、贅沢はできませんが最低限人間らしい生活ができそうですね。さらに”20,000HKD”あればあんまりお金の心配をしなくて生活ができそうです。
香港人の大卒初任給も大体15,000HKD~18,000HKDくらいみたいで、親と暮らしている香港人からすれば十分な給与ですね。
健康な20代であれば十分生活できると思いますので、投資と捉えて海外経験を糧に若くして給与高所得人材になりましょ。